
わたしは転職をする前、30歳手前で所帯持ちなのにコミコミで年収が400万円ぐらいしかありませんでした。
妻も一時的とはいえ専業主婦でしたので、生活がどうにもならずに転職です。結果、年収は600万円にまでなりました。
わたしが年収を上げられたのには理由があります。それは、自分の立場もわきまえずに、図々しくも転職エージェントに年収600万円希望!と伝えたのが大きかったです。
今回はなぜそうしたほうが良いのか?その理由についてお話します。
年収が低いことで自信を喪失していないか?
年収=自分の力量だと思いこんでいる
わたしは専門学校卒でしたので、大学卒の人と比べれば年収が低いです。年収が低いことが当たり前だとばかり思っていました。
自分の力量が年収に反映されているということであり、力量が少ないから年収が低いのだと思っていました。
業務において力量が何を指すかと言うと、
- 保有スキル
- 保有資格
- 経験
ここらへんです。要はそこそこ満足に仕事をこなしていれば自然とスキルや経験は蓄積されているはずなんです。資格については別途勉強が必要ですけど。
大体の人は、本当はそこそこのスキルと経験が身についているはずなのですが、
- 給料がいつまで経っても上がらない…
- いつまでも低年収のまま…
といった理由から、自分の力量が低いと思い込んでいるだけかもしれないです。
何が問題なのかというと、自分の力量が低くて自信を無くしている。転職したって年収なんて上がるわけがない、と思い込み始めることです。実際にわたしがそうでした。
力量=学歴といったステータスだと思いこんでいる
力量によって給料・年収が決まってくるのも事実なのですが、力量=学歴であると思いこんではいないでしょうか?
わたしは専門学校卒ですが、転職後は30歳で年収600万円になりました。この金額、大卒だったら誰でも到達できる年収でしょうか?いいえ、そんなことはありません。実際に、わたしは大卒の人に年収で勝つこともよくあります。
学歴なんて関係ない!と言っているわけではありません。学歴が高いに越したことはないでしょう。
優秀な大学を卒業した人と比較すると、やっぱり地頭の良さが違うなと感じる事が多いです。仕事の飲み込みっぷりが良すぎます。
ですが、仕事における力量っていうのは頭の良さだけではないのです。
- 習得したスキル
- 積んできた経験
といったことのほうが重要です。要はほとんどの場合で『経験』が重視されるということです。
わたしのような底辺派遣SEでも年収を上げるチャンスは十分ありますし、学歴が低いから低年収でも仕方がない、とあきらめる必要もないんです。
実際に、わたしが派遣SEとして回ってきた企業の中に、専門学校卒で部長になった人もいました。そこそこの中小企業だったのですが、40代前半で比較的スピード出世です。何が言いたいかと言うと、今の時代は学歴よりもスキルや経験、成果のほうが重視されるということです。
力量が少ない、学歴が低い、だからといって卑屈になることはない!ということを言わせていただきたいんです。
必要なのは実務経験とある程度の図々しさ
大切なのは経験
かるく上述していますが、転職において重要なのは8割くらいが経験であると感じています。
わたしは専門学校卒で中小企業の客先常駐タイプの派遣会社に就職、派遣SEを10年近くやっていました。
下請けの下請け企業に派遣SEとして仕事をするわけですから、間にいくつも中抜きする人がいてわたしの年収は400万円台。はっきり言って年収低かったです。
SEという枠で見れば本当に底辺の中の底辺です。これを見ると再起不能のようにも見えますよね?
ですが、派遣先にはいくつか大手企業もあったりして、そういった経験が評価されて現在年収600万円もらうことができています。
企業が転職者、中途採用に求めていることは、
- 即戦力
- 他社のノウハウ・強みを持ち込んできて欲しい
ということなんです。単純に労働力というよりは、新規市場開拓のチャンスが欲しいんです。そういった意味で、自社にはないものを持っている。他社のノウハウを持ち込めるというのは強みなんです。
わたしは派遣SEなんてデメリットしかないと思っていて自分の強みに気づきませんでした。自分自身の強みっていうのは自分だけの目線では気づけなくって、転職エージェントなり第三者にも見てもらうことが大切だと感じています。
希望を伝えなければ希望が叶うことはない
わたしは底辺の派遣SEといった感じでしたので、すごく自分に自信がありませんでした。
一時期は年収400万円でも仕方がない、これでなんとか家族養っていくしか無い、と考えていたのです。年収を上げるという考えが奪われ、現状でどうやって生きていくか、という消極的な方向です。
だからこそ言いたいのですが、転職をするなら図々しくなってください。
転職をするといったとき、まずは転職エージェントに相談していくことになりますが、あなたの希望は遠慮せずに伝えましょう。
ここで妥協してしまうと、内定をもらう時にはさらにグレードが下がる可能性があります。
何が言いたいかと言うと、転職は引き算なんです。
- 一番最初に図々しく高望みした希望を伝える
- 希望に見合う企業が見つからない…
- 1つずつ妥協していく
自分の希望を図々しく伝えられるというのは転職エージェント相手ぐらいしかありません。
わたしは底辺な派遣SEでしたが、年収600万円希望、と伝えました。はっきり言って笑われることを覚悟したほど。
ですが、システムエンジニアで年収600万円というのはあまりにも無謀な高嶺の花という感じではないといった印象です。
いくつか転職エージェントを利用しましたが、中には苦い顔して人もいました。ですがそれは年収というよりは職種のほうかな、といった感じです。お金はなんとかなるけど、やはり経験を活かせる企業が見つかるかどうかのほうが重要といったイメージです。
システムエンジニアが忘れてはいけないこと
わたしはつねづね思っているのですが、
- システムエンジニアは市場価値が高い
- システムエンジニアは需要に対して供給が追いついていない
こんな人材が年収低いなんてありえないんです。
ソフトウェア開発は人件費しかかからないため原価率が良いですし、今ではプログラミングを義務教育に取り入れようとしている、国レベルでエンジニアを育成しようとしているほどです。
日本ではシステムエンジニアはIT土方など、底辺なイメージが植え付けられているせいか、買い叩かれています。
ですが、ちゃんとした年収を支払ってくれる企業はけっこうあるものです。
技術者は日本の生産性を上げる、国の宝みたいなものですので、買い叩かれちゃいけないんです!買い叩かれないように!
まとめ
- 年収や学歴が自分の力量ではない
- 年収や学歴が低いからといって卑屈になってはいけない
- 大切なのはとにかく経験
- 経験はまっとうに仕事していればそこそこ蓄積されるもの
- 誰にでも年収を上げるチャンスはある
- 卑屈にならず、転職エージェントに図々しいと思っても希望をしっかり伝えること
- システムエンジニアは市場価値が高いということを忘れないように。
わたしは年収が低いということで自分に自信を無くしてしまっていましたが、そういう状況に置かれると正常な判断すらできないんですよね。
本当ならもっと早くに転職していても良かったと思っています。ですが、
- 自分なんて転職しても年収上がらない
- 年収が低いというのは仕事ができないからだ
- 仕事ができない自分は転職なんて成功するはずがない
という負のスパイラルにハマっていました。一度こうなってしまうとなかなか抜け出せないです。
もしあなたが上記のように悩んでいるのであれば、負のスパイラルから抜け出すきっかけになれたらうれいしです。