
わたしは以前、客先常駐タイプの派遣SEをやっていました。
年収が低いし派遣という形態は仕事の供給が不安定ということがあり転職を決意しました。
転職を決意していろんな転職サイト・転職エージェントを見ていると、どこもかしこも転職すればお悩みはすべて解決!な感じで締めくくられていたりするんですよね。
はたして本当にそうなのでしょうか?実際に転職してみてどうなのか?
SEは転職すれば全て問題解決っていうことは誤解であり、いろいろ困ったこともありました。今回はそのお話です。
転職を激推しするが本当に悩みは解決するのか?
転職関係のサイトは転職を激推ししてくる!?
わたしが転職活動をしていたとき、よく目についたものは、
- 転職すれば問題解決!
- さあ、君も転職だ!
という感じで転職を激推しするサイトが多かったことです。
そういうサイトを見ていると、逆に何か裏があるんじゃないか?って思ってしまうんですよね。
で、反対意見を知りたくなって別のサイトを見に行く。これの繰り返しです。
わたしがけっこう参考にしていたのはYahoo知恵袋でした。やっぱり自分に近い立場で同じ悩みを抱えている人の話を参考にしたいですよね。
転職サイトだと、
- どのIT業界のどの分野からの転職なのか
- 派遣から正社員なのか
- 転職理由は年収なのかジョブのミスマッチなのか
いろいろわからないことが多くて、『これ自分に当てはまるのかなぁ…?』と疑問に思っていました。そもそもそういうサイトを作っている人はIT業界の人じゃなかったりしますし。
もしあなたが、年収に不満があったり、派遣社員から正社員になりたいSEならば、当ブログを参考にしていただければと思います。
転職すれば絶対お悩み解決!…というわけではない。
転職すればあたかもすべての悩みが解決するかのように言う人もいます。
ハッキリ言ってそれは間違いです。IT業界でもよく言われることですが、転職に『銀の弾丸』なんてないんです。
銀の弾丸とは、すべての問題を一撃で解決してくれるモノのことを指します。
たとえば、わたしの転職前の年収は所帯持ちなのに400万円しかありませんでした。低年収という問題を解決するために転職です。
結果、年収は希望通りの年収600万円になりましたが、その分仕事の責任は増えたし、転職直後は自宅で勉強しなければならないこともあったりと、負荷は増えました。
1つの悩みを解決するとまた別の悩みも出てくるかもしれません。
年収600万円!高年収の実体
上述しましたが、転職後のわたしの年収は600万円になりました。
これだけ聞くと年収高めに聞こえるでしょう。ですが実際には、
- 家族、住宅、交通費という手当てコミコミ。
- もちろん残業代・ボーナスもコミコミ。
- 残業も1ヶ月あたり30時間近くある。
- 納期間近は22時帰りになることもある。
ちゃんと残業代も出るしボーナスも出ます。残業もトータルすれば36協定に従っていますので、ブラック企業ではないです。
ですが、なんとなくフルで働いているという感じがしています。
また、転職直後は一刻も早く仕事に慣れる必要がありましたので、自主的に勉強もしました。…というより、会社から半強制的に勉強を強いられました。
年収600万円というのは市場価値が高めなシステムエンジニアなら特別高い年収ではありませんが、高めな年収ではあると思います。高めの年収をもらっている裏側には、それなりの苦労というか理由があるということを覚えておいてください。
転職の理想と現実
リスクがあることを理解する
転職にはかならずリスクがあります。
わたしは年収を上げることに成功しましたが、逆に年収が下がる人もいますし、実際に身近で下がった人もいました。下がった人は、下記のケースです。
- IT業界から別業界に転職。
- 一流企業から中小企業に転職。
- ハローワーク使って零細企業に転職。
わたしとしましては、特にやってはいけないのがIT業界から別業界への転職です。ITから建設だの物販だのいけば、未経験から始まりますので新卒と同じ給料から始まることがあるようです。
所帯持ちの30歳が新卒と同じ給料とか生活無理。別業界への転職はどうしてもITで仕事ができないという人が取る『逃げ』の戦略だと思っておいたほうが良いです。あ、別に逃げるのがダメ!というわけではないですからね。ITでメンタルやられたとかなら脱ITで良いと思います。健康第一です。
IT業界からIT業界であれば、キャリアを活かした転職ができますので、給料は上がるか、そのまま。下がるということはあまりないでしょう。よほど妥協した転職ではない限り。
また、転職先の仕事にうまくついていけないというリスクもあります。
わたしの友人の中では、転職先の仕事にうまくついていけなかった、という人は1人いませんでした。
ですが、
- 最初は大変。
- 慣れるまでは大変。
- 仕事が一人前にできるまでは人として認められない。
と、なんだか怖いことを言ってたりします。
年収上がるかな?下がるかな?という点については、転職エージェントにしっかり希望を伝えれば、まぁ上がると思います。
転職先でうまくやれるかどうかはあなたしだいです!ただし、わたしの周りの人間を見てきた限りでは、ちゃんと真面目に、一生懸命やればたいていの場合でうまくやれると思います。
必ずしも悩みが解決するわけではない
転職をする理由は人によってさまざまだと思います。
わたしは年収や派遣という形態がイヤだったので転職です。おかげさまで希望の年収にもなったし、ちゃんとした正社員になれました。
ですが、たとえば人間関係がイヤだという理由で転職したとします。
人間関係が良好でない原因というのは、相手にある可能性もありますし、あなた自身にある可能性もあります。
もし、あなた自身にも問題があるならば、改善しなければ同じことを繰り返す可能性もあるわけです。
わたしなりの対策としましては、
- 会社の人とはあまり密接に仲良くならないようにする。
- 会社の人間とは距離を置く。
- 会社では良い顔だけしておく。
人間関係でトラブルになる原因は、人と関わってしまったことによるものです。
人と関わりさえしなければそもそも問題は発生しないわけです。
そんなの寂しい!という人は、インターネットでもなんでもいいので、会社とは別のコミュニティを利用するようにしたほうが良いです。
会社での人間関係とは、トラブルを回避するために極力かかわらないようにすべきです。愛想だけふりまいていれば良いのです。
過度な期待は禁物
転職を決意すると、なんとなく転職さえしてしまえばすべてが解決するような気がしてきます。
上述したように、転職をすることで全ての問題が解決するわけではありません。また別な悩みができることだってあります。
なので、過度な期待はしないようにしておきましょう。転職して、またすぐ転職、ということもあるかもしれません。
そういうところまで想定しておくことをおすすめします。本当に希望する仕事を見つける前に心が折れてしまえば転職は失敗となります。
まとめ
- 転職関係のサイトは転職を強く推してくる。
- 転職関係のサイトは非ITの人が作っていたりする。
- こちらの悩み…実はよくわかってない…。
- 転職で年収を上げることはできるが、裏がある。
- 年収600万!でもそれなりに残業もしてるし責任も大きくなった。つまり相応のことをしているだけ。
- 転職はリスクがあるということを忘れずに。でもそのリスクは1つ1つ除去することはできる。
転職をする人にとって一番心配なのは、転職のリスクですよね。
年収あげたいのに下がったらイヤだし、ホワイト企業にいたのに転職したらブラック企業になってしまった…。
上述しましたが、年収についてはIT業界から別の業界に行くとか、トリッキーなことをしなければ大幅に下ることはないはずです。
ブラック企業についても今の時代は相当減っているはずです。
システムエンジニアは市場価値が高めであり、モノを作るのに人件費しかかからないため、非常に原価率が良く、生産性が高い職種なんです。いつまでもブラックであるはずがないです。
こういったリスクを除去するためにも、一度転職のプロである転職エージェントで相談してみてはいかがでしょうか。無料で登録・相談できまし、いつでも引き返すことできますからね。