
わたしは正社員のSEです。ですが、客先常駐、アウトソーシング、ソリューションという言葉を並べているただの派遣社員です。(転職して本当の正社員、年収150万円アップしましたが)
そんな偽装派遣とも言われるような底辺SEだったわたしは、本当に低年収でした。
家庭持ちなのに年収が400万円。これ、残業代・ボーナスや手当てなど、コミコミの金額ですからね。
残業代・ボーナスと言っても100%は出なかったので仕方がありませんが。まぁブラック企業でしたね。
年収が低いことの問題の1つとして、やっぱり劣等感を感じるところです。
年収じゃんけんで負ける
年収じゃんけんとは?
これはわたしが勝手に名付けた言葉です。
『年収じゃんけん』とは、読んだ通りのままですが、学校の友人なんかとせーので年収を言い合うゲームで、年収の多い少ないを競います。要は、友人との年収比較です。
わたしの年収じゃんけんの勝率はどれだけかって?
- 全戦全敗!
- 敗率100%をキープ!
転職後はさすがに年収じゃんけんで勝つ事も出てきましたが、30歳程度で家庭持ちで年収400万円なんて普通は誰にも勝てないです。
独身のころなんて手当もなかったからもっとひどい年収です。年収400万円届かないとか、よくあることでした。
人と年収を比較する機会はある
そんな年収じゃんけんなんてしなきゃいいじゃんと思われるかもしれませんが、なんだかんだ言って人と年収を比較する機会はあります。
よくお金の話は汚いなんて言われますが、お酒の席とか酔った勢いで普段話しづらいことも話したりします。まぁそれだけみんな年収のことは気になっているってことでしょう。
恥ずかしくて人に年収言えない…
とにかくわたしは自分の年収が低すぎて、人に話すのが恥ずかしかったです。人から年収のことを聞かれると…
- 『いやぁ…まぁ…ははは…』ってな感じで話を逸らす。
- 『給料は奥さん管理してるから、知らないよ』というウソを付く。
…どちらも無理がありすぎます。
話を逸らすのは一時しのぎでしかないです。でも、たいていの人は察してくれてそれ以上は聞いてこなくなります。ですが、しつこい人だとどんどん突っ込んできますね。
わたしみたいな派遣社員を見下している正社員がいるのですが、年収低いだろうってのをわかった上でしつこく突っ込んでくる人もいます。
あと、給料は奥さん管理してるから知らないとか…さすがに完全に何も知らないわけないですよね(笑)
まぁどれも無理がありすぎて、言い訳するのが苦しかったです。
劣等感ある人生
自分に自信を無くす
年収が他の人と比較して低いと感じると、自分にも自信が無くなってきます。
自分に自信を持てずに生きて行くというのは悲しいものがあります。
自信が無くなるとモチベーションも下がる
自信がなくなると、不思議と仕事に対する意欲・やる気…モチベーションも下がってきます。
わたしも最初に就職したときは、
- システムエンジニアってカッコイイ!
- コンピュータのスペシャリストになるんだ!
30歳近くになったり、家庭を持ったりすると、とにかくお金!年収なんです!どんなに仕事が素晴らしかったり社会に貢献できようとも、明日の生活が保証されなきゃ自分のすべてを会社に捧げられないんです!
モチベーションが下がると仕事の質も落ちる・スキルも身につきづらい
モチベーションが下がると、これまた不思議に仕事の質も落ちていきます。やる気も出てこないので自ら勉強しようという気も起きません。
よって、スキルも身につきづらくなる。スキルが身につかないと転職すら不利になりかねないと思い、できるだけ若い内に転職をしようと決意しました。
解決するには
低年収を気にしない
もういっそのこと気にしない、というのもアリです。
わたしのような派遣SEの生態系についてですが、50歳以上でも派遣社員をやっている人はいっぱいいます。
今は派遣社員を遣う側にいますが、50歳以上の派遣社員は単価がすごく下がっていたりすることが多いです。それはもう新入社員と同じぐらいって人もいます。
実際に遣ってみても、人間としてのパフォーマンスも落ち始めているので使えない事が多い。安い単価相応というわけです。
でもそういった人たちがそういう状況から抜けようとしないのは、
- 独身だから年収が低いとか気にしない
- 派遣はある程度で居心地いいから抜け出さない。
ある意味、あきらめです。
SEという職種は一生涯独身の人も多いです。独身であれば年収が低くても生活は余裕です。
ただこれは『卵が先か鶏が先か』の話で、年収が低いから独身である、とも言えます。
年収を上げる
わたしが転職して良かったからつい転職を推してしまいますが、やはり低年収という問題を解決するには転職が一番手っ取り早いです。
転職すれば必ずしも年収が上がることが約束される、というわけではありません。最悪の場合は下がってしまうというデメリットだってあります。
ですが、わたしみたいに残業代がフルで出なかったり、ボーナスがカットされてしまったり。
そんな会社が、突然こころを入れ替えて、
- これからは100%残業代出します!
- ボーナスはカットしません!
- 毎年昇給します!
なんて言うとは全く思えないです。つまり、転職をしなければ、低年収SEである今のままってことだけは間違いないことでした。
現状のままでは生活が苦しい、自分に自信を持てず、いろいろなものが右肩下がりの人生が見えていましたので、わたしは転職という道を選びました。
まとめ
- 学生時代の旧友などと年収を比較する場面が度々ある。
- 悪質なのが、派遣で年収低いのを知った上で正社員が年収聞いてくる。
- 年収の話はいつも話を逸らす、ウソをついて逃げる、これもまた辛い。
- この手の問題は気にしないようにするか、転職しかない。
- わたしは転職したことで年収を人並みに上げることができた。
今振り返ってみても、あの頃の自信のない自分が鮮明によみがえります。
年収が低いことで辛かったのは、年収の話になるとドキッとしたことですかね。自分に話ふらないでくれよ!?と心の中で願っていました。今、低年収なSEなあなた!このような経験があるのではないでしょうか?
わたしは現在年収600万円ほどになりました。平均くらいか、平均よりちょっと多いぐらいかもしれません。
ですが、わたしも低年収の人の気持ちがわかるから、自分から誰かに対して年収比較をすることもないし、年収の話はふらないようにしています。やっぱりお金の話はデリケートですよね。すごく大切な話ではあるのですが。
あなたの年収があがっても、自分からは年収の話は人にふるのは控えたほうが良いかもしれません。