
転職をしようと思った時、気になるのが、
- どれぐらいの時間がかかるのだろう?
- 期間にしたら何ヶ月ぐらい?
ということです。
転職をするには、2パターンあります。
- 仕事を続けながら転職先を探す
- 仕事を辞めて転職先を探す
上記のうち、圧倒的におすすめなのが仕事を続けながら転職を探すほうです。期間・理由によりますが働いていない期間、ブランクがあると転職が不利になります。年金とかの手続きも面倒ですし。
なので、前者を前提に、今回はわたしが転職にかかった期間についてお話します。
SEの転職にかかる時間・期間
具体的なスケジュール
内容 | 期間 |
情報収集 | 2週間 |
転職活動開始~準備(転職サイト・エージェント登録) | 2週間 |
履歴書・職務経歴書など書類作成 | 2週間 |
面接 | 3ヶ月 |
退職(引き継ぎ作業) | 1ヶ月 |
転職にかかった期間はコミコミで約6ヶ月(半年)
わたしが転職かかった期間は全部コミコミで半年かかりました。…かかりすぎですね。
- 『ちくしょう!転職だ!』と思った日から
- 実際に転職先に入社した日まで。
これで半年です。
上記の表だけ見ると半年かかっていないように見えるのですが、実際には各工程ごとにオーバーヘッド(作業移り変わり時の間接的コスト)も発生しています。ゆえに、ざっくりと約半年。
一般的には3ヶ月~4ヶ月
一般的には3ヶ月~4ヶ月ぐらいで転職が完了するようです。
ただし、この期間はすべての人の平均値を取っていますので、逆に参考にならないかもしれません。
というのも、仕事を辞めてから転職活動をした、という人もいます。こういった人は毎日が休みのようなものなので転職活動に割ける時間が全然違います。1ヶ月で転職完了できるんじゃないでしょうかね?
短期決戦よりも長期決戦覚悟!保険はかけておく
仕事を辞めてから転職をすれば1ヶ月ぐらいで転職活動が終わる。そう考えると仕事やめたくなりますよね。仕事をやめたい!って考えた時、その引き継ぎとかぶっ飛ばしてに家帰りたくなります。
IT業界は人材不足で引く手あまたです。他の業界と違って内定は取りやすいと思っています。むしろ注意すべきは転職先が見つからない、ではなく、変な企業にひっかからないようにする、ってことです。
じゃあ仕事辞めてから転職活動でもいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、世の中何が起こるかわかりません。
仕事を辞めた次の日、リーマンショックのような事件が発生するかもわかりません。
転職活動をしてみるとシステムエンジニアの市場価値は高いということがわかってくると思います。そんな優位なポジションにあっても世界的に景気が悪くなると転職先はぐっと減ります。
わたしが現在勤めている会社には中途採用で入ったのですが、1年に10人くらい新人を採用していました。ですが、リーマンショックの時には新人の採用はゼロだったとのこと。それだけ、企業は世界の経済に左右されるということです。
なので、転職活動をするにしても、最悪の事故が起きても収入は途切れない、という保険をかけておきましょう!という意味で、在職中のまま転職活動をすべきなんです。
ですが、本当にどうしても『もうこれ以上は今の仕事続けられない!』というぐらい悩んでいるのであれば、辞めてしまったほうが良いです。
どちらがいいのか?ではなく、どうしたいのか。誰かが言ったからとかではなく、柔軟に在職のまま転職か、仕事辞めて転職か、選択してください。
SEの転職に時間・期間がかかってしまう理由
メインの活動は休日になる
在職中のまま転職活動をするとなると、転職活動のメインは土日・休日になります。わたしは休日を使って転職活動をしていました。
- 休日に求人を探す
- 転職エージェントに相談し、マッチした転職先を探す
転職サイト・転職エージェントは土日も利用することができます。転職エージェントでは面談もできますので、非常に助かりました。
ただし、土日・休日も面接をしてくれる企業というのはかなり限定されます。
わたし個人的に思うことは…休日も面接してくれる企業というのはありがたいのですが、そういう会社には入りたくないですね…。
だって、そういう会社って休日も働いていますってことですよね?飲食とかサービス業ならわかりますが、IT業界で休日も面接に対応する企業というのは辞めたほうが良さそうです。ブラック臭がします。
面接がここぞ!というタイミングのみになる
仕事を続けながら転職活動をすることでつらいのが、企業への面接になかなか行けないということです。
わたしの経験上、仕事が終わってから面接に応じてくれる企業というのはけっこうありました。
17時に退社して、18時から面接をしてくれる、という会社。でも勤めている会社の近くに限定されてしまうため、自分が希望する条件に合ったものが見つかりませんでした。親切なのですがデメリットのほうが大きいですね。
なので、これはもう仕事を休んで面接に行く!これしかないです。
午前休暇、または午後休暇など、半日の休暇を取得して面接に行くしかないです。
面接をするにも無駄な弾丸は打たず、ここぞという会社にのみ応募します。
逆にこれはメリットもあります。時間が余っている人は『とりあえずこの会社も応募しとくか~』ということもするでしょう。ですが、時間のない人はそんなどうでもいい会社は最初からフィルタします。
その結果、自分が本当に入りたい会社だけが残る。転職後も満足度が高くなるでしょう。
転職後の満足度が低いと、『なんか思ってたのと違う…』とかいって転職を繰り返すこともあるかもしれません。
退職前の引き継ぎでほぼ100%、1~2ヶ月はかかる
どんな転職においても必ず存在するのが退職前の引き継ぎ作業です。これは1ヶ月かかると思っておいてください。
IT業界以外であれば、1ヶ月もあれば引き継ぎ作業は時間があまるほどでしょう。ですが、IT業界の場合は1ヶ月…いや、2ヶ月はかかるかもしれません。
というのも、ITの世界は仕事内容が複雑です。高いスキルも必要な仕事です。普段日常的に仕事しているとそういう感じがしなくなってきますが、社会全体で見ればそうなんです。ろくにパソコン使えない人、やまほどいますから!
仕事を次の人に引き継ぐにしても、
- 次の担当者のスキルが低く、教えてもなかなか理解してもらえない
- 作業を引き継ぐにも資料を作成する必要がある
- 難しい仕事内容であるため、資料のボリュームも多くなる
わたしは1ヶ月前に退職です。1ヶ月が引き継ぎ期間です。ですが、はっきり言ってほとんど終わりませんでした。むしろ2ヶ月あっても終わらなかったと思います。
…じゃあ退職には2ヶ月かかるの?と思うかもしれませんが…。1ヶ月で良いです!要は、2ヶ月やっても3ヶ月やっても、引き継ぎ作業は完璧には終わらないです。あとはもう実践で学んでくれ!と言っちゃいましょう。
まとめ
- SEが転職に必要とする期間は短くて3ヶ月、長くて半年
- 在職しながらの転職がおすすめ。無職のブランク期間があると転職に不利。
- 休日に転職エージェントに相談しながら求人を探し、平日に半休を使って面接。
- 引き継ぎ作業には少なくとも1ヶ月はかかる
転職活動は体力が必要になってきます。休日に転職活動したり、半休取って転職活動したり、けっこう大変でした。
転職をせずに留まるという選択肢もアリましたが、年収は400万円台でしたし客先常駐の派遣SEでいつ仕事がなくなるかわからない恐怖におびえていました。
今は年収600万円でプロジェクトリーダー。自社製品を開発する仕事をしていて常に仕事がある…っていうか自らビジネスを創出できるようがんばってます。
あの時、わたしは転職活動をしていなければ家族に貧乏させていたし派遣切りにあってガチの涙を流していたでしょう。そう考えると、苦労しておいてよかったなと思うのです。何より、家族が不安もなく生活できているのが良かったことです。