
わたしは年収400万円という低年収の派遣SEから転職して、ちゃんとした正社員で年収600万円になることができました。
転職をして年収をあげたい、という悩みを持つ人は多いと思いますが、
年収はどれだけあればいいのだろうか?ということを一度は考えるのではないでしょうか?
そりゃ年収はあればあるだけいいです。でも『年収2,000万円も夢じゃない!』なんて広告があったら…警戒しますよね?(笑)
わたしの現実的な、システムエンジニアの年収は一般的な開発なら最大で600万円、リーダー・マネージャなら700万円~800万円だと思っています。
今回は一般的な開発職であるわたしが、年収600万円となり生活がどのように変化したか書きます。
転職前の年収が低い頃の生活
車を持つことができない
わたしは首都圏に住んでいて、会社に行くには電車通勤をしていました。そのため、車が絶対に必要かと言われるとNoではあります。
ですが、休日の買い物や家族との外出、車があったらいいな、と思う場面は多々あります。むしろ時には必須とすら思うことだってあるほどです。
たとえば休日の買い物とか。スーパーが自宅から300m先にあったとしても、重たい荷物があると300mでさえ辛いと感じます。また、量が多ければ一人では運べないことだってあります。
- 東京に住めば車はいらない
- 若者の車離れ
と言われていますが、わたしはこれは全くのウソだと思っています。理由は、どんなに便利な場所だったとしても、荷物を運ぶのに車がほしいと思う場面は常にあるし、家族がいればなおさらです。
つまり、車が不要だと言っている、思っている人たちは、
- 車が買えない。
- 車が必要になる理由ができない、すなわち、結婚することができない・子供を作ることができない。
ということを指しているんです。そして、そうなってしまう理由は、やっぱり年収が低いからなんですよね。
貯金ができない
わたしは年収400万円のくせに家も買ったし結婚もしました。人によっては無謀過ぎると思うかもしれません。
ですが、早めに家を買っておく、30歳までに家を建てたほうが長期的に見ればかしこい選択であるはずです。
30歳で家を建てればまだ35年ローンでいけると思いますが、40歳~50歳だと住宅ローンは20年…さらに身近くするために繰り上げ返済も必要になるでしょう。
なので、無理をしてでも早めに家を持つべきだと判断しました。
ですが、その無理が効いて貯金が全くできなくなってしまったのです。
貯金ができないどころか毎月赤字。ボーナスで貯めてきたようなわずかな貯金を切り崩すような生活です。
おまけに、わたしは客先常駐型の派遣SEでしたので、明日の仕事があるかわからないような不安定な労働形態でした。自分は仕事があっても、派遣元の派遣SEの仕事がなくなっても、とばっちりでボーナスカットになることもありました。
年収400万円台は一ヶ月の手取りの給料が20万円台です。所帯持ちだとどうしても1ヶ月あたり25万円前後の出費があります。
普段の給料では1円も貯金できないし、ボーナスがなければ完全に赤字。
- 子供の将来のための貯金ができない。
- 自分の老後のための貯金ができない。
- 教育に投資できなかった将来なき子供に自分たちの迷惑をかけることが確定している。
年収が低いっていうのは未来が奪われるということです。
レジャーに行くことができない
わたしは所帯持ちでしたが、転職前の年収400万円時代はほとんど家族をレジャーに連れて行くことができませんでした。
- ディズニーランドに行けない。
- サファリパークに行けない。
- ハワイ旅行なんて夢のまた夢…。
もちろんグアム・サイパンすら行けません。
お金がないから仕方がない。生活を優先すればレジャーなんて仕分け対象になって当然です。
ですが、家族との思い出が近所の公園だけってのはあまりにも悲し過ぎるのではないでしょうか?仕方がない、で済ませて良いことなのでしょうか?
子供が結婚したとき、さらに孫が産まれたとき、人生を振りかえってみて、もっと子供たちといろんな思い出を作っておくべきだったと後悔するのではないでしょうか?
低年収という事実は、未来だけではなく過去すら奪うってことです。
転職して年収が上がったので…
車買いました。セレナ ハイウェイスター Gセレクション!
車はステータスとも言えます。所有する車を見れば、持ち主がどれほどの年収か、生活をしているのかが少しだけ見えてきます。まぁ見栄を張ってお金ないのに高級車買う人もいますけどね。借金すれば買えるし。
わたしは転職をして、年収が600万円となりました。買った車は、『日産セレナ ハイウェイスタGセレクション』です。金額にして400万円近く…。
4人家族ですが、子供がある程度大きくなったら習い事やお友達を車に乗せる機会もあると考えましたので、ミニバンタイプを購入です。
上述したように、今の時代は車が必要ない時代ではなく、車が買えない時代です。なので、ここは社会貢献も含めてある程度年収が高いのであれば大きい車を買ってもいいだろう、と思いました。
年収が高くなって妬まれることもあるかもしれませんが、だからこそ、まだ年収が低い人たちを支援してあげるべきだと思うんです。
決して見下したり、嫌味ではなくて。わたしも低年収で痛い目をけっこう見てきましたからね。辛さはよくわかってます。
貯金は毎年100万円~200万円ペース
現在は1年で最低でも100万円、多くて200万円貯金ができるようになりました。
これだけあれば、
- 子供に習い事をさせてあげられる。
- 教育への投資ができる。
- 老後のための貯金ができる。
- 子供の人生の足かせにならないで済む。
ですが…100万円~200万円ペースで貯金をしていても、まだ足りない!と感じます。
平均して1年で150万円貯金できるとしましょう。
- 1年で150万円貯金。
- 10年で1,500万円貯金。
- 30年で4,500万円貯金。
というペースになりますが、これはあくまでも『今をベース』にして考えた結果です。進学という名の突発的なイベントもあります。
我が家には子供が2人いますが、大学に進学するとなると学費だけでも1,000万円近くは持って行かれるでしょう。さらに高校だって私立に入ったら…?
老後は年金も期待できないし、年金がある今の時点でも老後の貯金は3,000万円必要だとも言われます。
う~ん、年間100万円~200万円貯金している今の時点でも赤字じゃないか?
そう思うのです。
ですが、わたしが転職して入社した会社では退職金・企業年金がしっかり出る会社です。そこに期待することにしています。
以前つとめていた会社は残業代・ボーナスすらカットする会社でしたので、わたしが定年になる前に倒産していたことでしょう。そうすれば退職金もなしです。企業年金なんて最初から存在しないです!
転職で企業を選ぶときは、かならず転職エージェントと相談して、年収あげたい!というのが第一希望でも、しっかり福利厚生まで確認するようにしましょう。多少年収を落としても、実効的な年収は額面の年収が少なめの企業のほうが上だったりすることがよくあります。
レジャーに行けるだけのお金はあるが…
年収600万円。あなただったらどんな生活を想像しますか?毎年海外旅行に行きますか?
…実は、ざんねんながら年収600万円程度では、毎年海外旅行なんてものには行けないようです。
- 年収600万円というのは今の時代で言えば高年収
- ゆえに、お金持ちと錯覚しやすい年収です。
- お金持ちと錯覚してお金遣いが荒くなり破産する人が多そう。
上述したように、わたしは年間100万円~200万円ほどの貯金ができるようになりました。
ですが、
- 子供の学費
- 老後の資金
- これらを考えるとゆとりのあるお金hがほとんどない。
まぁディズニーランドといった遊園地、かサファリパークとかの動物園は行けます。泊りがけの旅行も3~4ヶ月に1回は行きます。でもこれが限界です。
海外旅行といったら、必然的にGWや夏休みといった長期休暇で連泊で、旅費も割高になります。ハワイ旅行だと…家族4人なら50万円~100万円は必要になります。
つまり、年収600万円になって1年で100万円~200万円貯金していても、毎年海外旅行に行っていたら貯金できない生活になってしまう、というわけです。
わたしが小学生のころ、周りの友人がしょっちゅう海外旅行に行っていましたが…彼らのお父さんたちはいったいどんな仕事をしていて年収いくらだったんでしょうかねぇ?
まとめ
- 低年収は必要なものすら買えない。
- 買えない、を、不必要、に無理して置き換えて生活している。
- 子供への投資ができず、輝かしい未来を得ることができない。
- 華やかな思い出を残すことができず、過去を作っていけない。
- 自分は転職をして年収を600万円まで上げたが、この年収でもすべて解決とまではいかない。
- 少なくとも、年収400万円程度では自分と家族の人生は完全に閉ざされていた。
一応勘違いしてほしくないのは、転職すれば必ず年収が上がる、すべて解決、というわけではないということです。
ですが、一般的な会社員は会社ですさまじい成果を出すか、全く給料が上がらない給料体系から抜け出すために転職をするか、この2択しかないと私は思っています。
肝心の成果のほうは評価方法が曖昧で、すごく仕事ができる人でもアピールがヘタだといつまでも給料は上がらないでしょう。わたし個人としては転職のほうが給料は上げやすいと思っています。
覚えておいてほしいのは、システムエンジニアは市場価値が高いってことです。コンピュータが仕事に必須な時代で、自在に操られるような人材の給料が低いはずがないんです。
何事にも言えることですが、すべては需要と供給のバランスです。需要に対して供給の追いつかない職業は年収が高く、エンジニアは深刻な人で不足です。国レベルでエンジニアを育成しようとしています。
わたしが転職前、所帯持ちで400万円という低年収だったため自信を無くしていましたが、年収600万円もらえるシステムエンジニアは意外にあります。今、年収が低いと悩んでいるエンジニアの方は一度転職エージェントに話を聞いてみるだけでも良いかと思います。愚痴を吐くでもいいですね。